どうすれば自殺願望を脱却できるか

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死ぬことしか考えられなかったあの時。

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『あの時』 と言えば遠い昔のように聞こえるけれど 実際には僅か一・二年ほど前に過ぎない
あの頃というのは とにかく私は自殺願望が激しかった

元々 自殺願望は私が自ら育てたものだった
『何刻でも死ねる覚悟を』 そういう人間でありたかった

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はじめは自分で制御できていたつもりのその観念に 私はじわじわと蝕まれていった
『私の周りを自殺願望が旋回している』 と思っていたが 実際には『自殺願望の周りを私が旋回している』 
そんな感じだった

それでも私は どういう方途も用いなかった

『それでいいのだ』 それだけが全てだった

今思えば異常心理といえる しかしその当時は別段おかしいとは思わなかった

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私は当時の現状に何の不満も無かった
しかし それと自殺願望との間には何の因果関係もありはしないのだ

『好きな人がいれば自殺願望はなくなる』
『お金に困っていなければ自殺願望はなくなる』
『前途があれば自殺願望はなくなる』

そういう話は世迷い言に過ぎない

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私は上記三つの全てを備えていた
恋人がおり 経済的に困っているわけでもなく 職業もあった
でもだからと言って生き続けようとは思わなかった

極めつけは 『生きていればいいことがある』 という 気休めにも似た言葉だった
『今』 が死より苦しいというのに どうして 『将来』 に展望を繋げられるというのだろう?

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何がきっかけで自殺願望から脱却できるのか それは本当に難しい
その人の背景や状態もある 一概に 『こうだ』 とは言えない

だが 一つだけ確かなことがある
それは 本当に自殺願望に取り憑かれている人には 周りの人の言葉は全くこころには響かない、という事実だ

私は当時 様々な人から 『死なないでくれ』 と言われた
それを聞く度に 口にはしなかったが 『なんという傲慢不遜』 と憤りすら覚えた

生きるということは 死ぬことよりも遥かに難しい
私は生きたくて生きたくて それでも生きられないから死を選ぼうとしていた
死の苦痛 死によって引き起こされる結果 周りへの迷惑・嘆息 それらを超越したところに私は置かれていた

『生きろ』 というのは即ち
私にとっては 『生き地獄を味わえ。死より辛い世界を生きろ』 と言われるに等しかった

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親しい人からその言葉を聞く度に 私は 『何故私を理解してくれないのか』 と慨嘆した
結局 死なれると自分が悲嘆に暮れるから死んでほしくないだけではないか 
それは即ち 私が自死を選ぼうとしているのと同じく 『自己満足ではないか』 そう思った

私がもし同じ状況の人に遭遇したならば 『生きろ』 と安直には言えない
死を選ぶほうが得策だと感じる人に どうして艱苦を押し付けられるだろう

代わりに私ならば 『私のために生きて欲しい』 と言うと思う
この二者は 言葉こそ似ているが全く意味合いが違う
後者は完全なるエゴであり 完全なるエゴに徹するからこそ そこにはどういう汚濁も無い
『あなたのことはあなたに任せるけど 私の気持ちはこうよ』 そう伝えられる気がするからだ

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結局のところ周りの人には 最悪期の人に対してはほとんど打つ手が無い
(医者やカウンセラーなどの専門家ならば話は別かもしれないが それすら私には無効だった)

『そっと見守る』 それしか無い

それ以上を望むというのなら 『そっと側にいて欲しい』 そう願っていた
だが これも生半可な気持ちでは出来ない行為だ

相手はいつ死ぬか分からないのだ
24時間いつでも駆けつける覚悟がなければ(そして果たしてそれが正しいのかも難しい)逆効果になりかねない

私は こういった思考に関わらず 全てのことには 『連鎖反応』 があると思っている
一つ良いことがあればそれが次の良いことを引き起こす
逆も然りだ

私は幸運にも 良い連鎖に恵まれた(周りの人に恵まれた、運が良かった等々)
ただそれだけの理由で今も生きている

周りの人に出来ることは その 『良い連鎖』 に持っていけるよう 陰に陽に協力することではないだろうか
それしか出来ない が しかし それこそが 唯一無二の方途であろう


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・・・と、今の私は思ったのでした(ちなみに今の私には自殺願望はありません。だからこそ書いたのです)。

これは個人的な経験・感情なので 他の人にはきっと当てはまらないでしょう
私の経験談として お読みいただければ幸いです


(何か思うことがある方は一番下からいけるメールでどうぞ。)
by futoshi84 | 2011-05-11 22:47 | その他